という確認のもとにプランをねった。
<なんでもなる木>には、子どもの造形作品が鈴なりになる。ビニールの虹、子どもの車、給食の放出物資の粉乳の空かんでできた動物、タイヤと電柱の遊具、わらのトーテムポールやキリン、子どもの国の旗、竹、流木の魚や牛、ベニヤの巨大なムーランルージュなど。これらを会場に搬入してみると、会場の意外な広さに驚かされた。
運んでも、運んでも、会場にポッカリあながあいているみたいだ。公園の近辺の学校は、日暮れまで学校の中の作品という作品を運搬した。つき当たっては考え、考えては実行した。
子どもたちのパラダイスをつくりだそうとする気持ちが満ちていた。この造形活動の芽は、新鮮で、たくましく、伸びる力をもち、街の人々のあたたかい支援によって育った。
出典<太陽と子どもの造形>より
愛知県豊橋市教育委員会と豊橋市図工美術研究部が主催しています。豊橋市図工美術研究部は豊橋市内の公立小中学校各校の図工美術科の主任および図工美術を専門教科とする百余名の教師を中心に構成されています。4月の企画立案から始まり、ゾーン会や各種連絡・打ち合わせ会を重ね、10月に豊橋祭りの一環として子ども造形パラダイスが開催されています。
市内小中学校の児童生徒の作品(約4万点)が展示され、子どもたちはもちろん、保護者や祖父母まで多くの観客で賑わっています。おじいさんおばあさん・お父さんお母さん・そして子どもと三世代に渡って造パラを経験した家族も出始めました。豊橋市では2学期なると、運動会の準備と共に造形パラダイスの材料を持って登校する児童生徒の姿が多く見られるようになります。木切れや廃物を袋に詰めて登校している子どもたちを見て、造形パラダイスが近づいたことを感じる市民のみなさんも多いと思います。現在では豊橋祭りの中心的イベントの一つとして定着しています。